PROFILE
NEW ENTRIES
PHOTOGRAPH
本コンテンツをご覧になるには、Flash Playerプラグインが必要です。FlashのWebサイトよりインストールしてください。
MAP
旅の軌跡マップ
旅の軌跡マップはこちら!
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK
CATEGORIES
Calendar
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    
<< June 2009 >>
ARCHIVES
LINKS
OTHERS
RECOMMEND
 
08.2.21、日本を旅立つ。片道切符を握り締め、つま先の一歩先に広がる“世界”への旅。シンガポールを出発し、目指すは南アフリカの喜望峰。さらには中南米をも突き抜けてどこまでも。この広い空の下で、今日も生きている証をここに綴る。

※ページの右にあるLINKSの「カズの写真館」に旅先のフォトアルバムをアップしてます。「写真・動画」→「アルバム」と進んでください。現在、『世界一周編』の00〜10まで公開中!
イベント告知!
久しぶりにこのページに来たよ…。
日本は忙しい…すっかり波に飲まれています(汗

さて、突然で、そして急ですが

イベントします!

えぇ〜福井県で写真展とトークショーをすることに。
詳細は下記の通り。もし、機会があれば遊びに来てください。

コミュニティチャンネルの「熱烈BOOOMERZ」に出演!!
「平成ころんぶす」の凱旋イベント

とき:6/27(土)〜7/5(日) 
主催:福井ケーブルテレビ
ところ:ショッピングシティ・ベル 1F北コート
http://www.bell.or.jp/

6/28(日) 12:00〜 
●平成ころんぶすトークショー 
6/27(土)〜7/5(日)
●世界一周写真展コーナー
| 日本 | 19:54 | comments(3) | trackbacks(0) |
旅立ちの唄
「ホントに世界一周したんだよなぁ…」

あの“夏”が終わって一週間、
軽い放心状態で
新しい何かが始まる期待とこれからの不安を
パレットでごちゃごちゃに混ぜ
未来のキャンパスにむかっている。

日本は一番いい季節。
風は初夏の香りがし、新緑が映え、
日差しはどこまでも優しい。
昼下がり、小さな駅の誰も居ないベンチで
ぼんやりと電車を見送りながらまた呟く。

「ホントに世界一周したんだよなぁ…」

何台も電車を見送っているとふいに焦りが生まれる。
日本の社会というレール、
ここにもう一度戻らなければ。
住む家を、仕事を、居場所を…もう1度ね。

1年3ヶ月に渡った世界一周の旅は終わったけど
まだ行きたい国は残っているし、
またいつか新しい旅に出る。
旅を逃げ場にしたくないから
今は日本の生活をがんばろうと思う。
だから、今回の旅日記はひとまずここでピリオド。

長い間読んでくれた人、ありがとう。

これから読んでくれる人、ありがとう。


素敵な旅ができました。


今が大好きだって躊躇などしないで言える
そんな風に日々を刻んでいこう
どんな場所にいても
            〜『旅立ちの唄』〜



<お知らせ>

まもなく“新・旅日記”を始めます。
過去に行った場所を振り返りながら
今とリンクさせる時空を超えた旅日記。
(そんなの書けるのか…?)
今度の舞台は日本!
不定期で書いていくので忘れたころに覗きに来てください。
また一緒に旅をしましょう。

KAZ
| 日本 | 00:34 | comments(3) | trackbacks(0) |
名もなき詩


甲子園、9回のマウンド
ふぅ…、大きく肩を揺らしながら息を吐き、
照りつける太陽を見上げる。
あと1球、
長かった夏に幕を下ろそう――。


旅を何かに置き換えるなら高校野球だ。
毎日が筋書きのないドラマ、
青春の甘酸っぱい香りがする。
見えない明日を追いかけ、
終わらない夏を駆け抜けた。
楽しかったよ。


飛行機はどんどん日本へ近づいていく。
憧れがいつしか現実になり、
その現実が今度は思い出になろうとしている。
一生忘れることのできない、濃くて深い思い出に。

旅に出る前、『深夜特急』を
旅の終着駅がどこにあるのだろう、
と、胸をおどらせながら読んだ。
そして人生は終着駅へと歩み続ける旅だと思った。
座右の銘ではないが、
人生に必要なものは目的ではなく目標である。
二十歳の頃にそう気づいた。
ずっと先にゴールを見据え、
目の前にある目標を1つ1つクリアして行けばいい。
だから旅に特別な目的を求める必要も全くないと思う。

だけど旅も人生も、
その行く末に胸を期待に膨らますよりも、
その長さに途方にくれることのほうが多いように思う。
情況を能動的に捉えるための旅もありうるし、
そこから逃げ出すための旅もありうる。

この旅はどっちだ?

もし、旅立ったことの意味が必要ならば
もし、旅を終えたあとの答えが必要ならば
それを定義づけるのはもっと先、
今見えている未来よりもずっと先になるだろう。
旅をした、というフィルターが備わったことで
この先の生き方や考え方にきっと変化が出るからだ。
楽しみでもあり、怖くもある。

そして、この旅では少年時代に遡って記憶を掘り起こし、
ずっと自分の原点を探していた気がする。
自己の記憶を遡る内面への旅と言えばいいのだろうか。
いくつもの心象風景を見つけたし、
もうひとりの自分と対峙していた。

キミとボク?


日本に、成田空港に着いた。
ガクン、と機体は衝撃を受け止め
滑走路を滑っていく。
激しい逆噴射、終わりへの急ブレーキ。
16:55
約1年3ヶ月ぶりに日本に帰ってきた。

電車に乗り換え、東京駅へと向かう。
車内は帰宅するサラリーマンで混み合っていたが
驚くほどに静かだった。
誰もが疲れている。
何かを終えたあとは笑顔ではなく
少しうつむき加減になってしまうようだ。
みんな長い旅だもの、仕方ないよね。
規則正しい車輪の唄が夜に響いていた。

先のことはわからない。
虚空、淋しいくらいに無限だ。
人は限りある人生の中で
その無限の重みに耐え切れなくなってうつむき、
何度も目を閉じる。
でも、
目を閉じている間にすべてのものごとが動いている。
この旅で自分の小ささや弱さを知った。
だから、少しだけ強くなれた気がする。

目を開けなきゃ、

自分の人生だもの一瞬たりとも見逃しちゃいけない。
ほんの少し前、つま先の一歩先でいい。
そこを目指して歩いて行こう。
それでいいんだよね、きっと。

はじまりはおわりへ、おわりはじはじまりへと
一本のラインを引く。

終わらない夏、

その長い長い夏が終わった――。
でも季節はめぐり、また新しい夏が来るから
旅の終わりも悪くない。

日付が変わった24時10分、
名古屋へと向かう夜行バスは静かに動き出した。
ふふふ、深夜特急だ。
また1つ夜を越えて、新しい朝を迎えにいく。

「ただいま」

この言葉を言うのはこの夜の向こう側だね。





カタチのないものを
伝えるのはいつも困難だね
だからDarlin 
この「名もなき詩」を
いつまでも“君”に捧ぐ
| 日本 | 23:59 | comments(6) | trackbacks(0) |
君がいた夏


メキシコ時刻10時15分、飛行機は飛び立った―。


眼下に見えるメキシコシティの街並み、
どんどん小さくなって、
まるで長い夢だったように雲の中に消えた…。
どんなに長い物語もやがて終わりを迎える。
最後のページをめくるときがきた。


空港はやっぱり特別な気持ちにしてくれる。
気持ちがシャキっとするし、
何かを始めたり、終えたりするのに相応しい場所。
旅が終わり、新しい何かが始まろうとしている。



手元に用意したのは沢木耕太郎の『深夜特急』。
この日のためのとっておき、最終巻である。
「ここがゴールではないのか?」と旅の終着点を模索する主人公。
旅の潮時を見失わないように、でも納得できる何かを探して
彼の心はおおいに揺れる。
わかる。よくわかる、その気持ち。
雲海の中で主人公と気持ちを重ね、長旅の整理をした。

本を読み終えると力が抜けた。
いや、肩の荷が下りたと言うべきかもしれない。
描いていた夢が叶ったのだから。
この深夜特急もまた、“飛光よ、飛光よ”と結びたい。

そんな感傷に浸っていたのも束の間、
機内は日本を身近に感じる出来事が目白押しだった。
搭乗した飛行機はJAL。
客室乗務員はもちろん日本人で、
「いらっしゃいませ」「お飲み物はいかがでしょうか?」
そんなひと言がとても嬉しい。
心が和むなぁ。
必要以上に頭を下げて「ありがとう」を繰り返してしまった。

機内に置いてあった新聞、これももちろん日本のもの。
朝日、読売、日経、スポーツ報知、デイリースポーツ…
5紙ももらってしまった。
飢えてる飢えてるw

一番楽しみにしていたのは座席に付いているパーソナルテレビ。
これまた当たり前だが日本語プログラムが充実している!
これのためにJALを選んだんだよ。

『20世紀少年』のパート1を観た。
内容うんぬんよりも日本の光景に見とれた。
つづけてパート2を観ようと思ったが
おそらく途中で経由地「バンクーバー」に着いてしまう。
だから新聞を読んで過ごした。

およそ5時間のフライトを終え、バンクーバーの空港に降り立った。
54ヶ国目「カナダ」!!!!!
と、叫びたいところだったが滞在時間はたったの1時間。
しかも、空港内の待合ロビーだけ…。
名税店すら覗けないのが残念だった。
陽がさんさんと差し込む大きな窓から滑走路と、
その向こうに見えるカナダの美しい山を眺めた。

遥かカナダ……いつかまた来たいな。



再び機内に乗り込む。
本当にこれが最後のフライト。
バンクーバーから成田へ、約9時間の空の旅。

水平飛行に入るとすぐ2度目の機内食がサーブされた。
「何になさいますか?」
手渡されたメニューを見てビックリ!
「これ!!て、天丼をお願いします!!」
天丼をかきこんだ。おかずの煮物も美味しい。
飲み物は?と聞かれるとたいていコーラにしていたが
日本茶をお願いし、お腹も心も満たされた。
明日からしばらくは夢のような食事がつづくんだな♪
機内でひとりほくそ笑むw



そこからは映画に夢中になった。

『20世紀少年』のパート2を観て、
その後に
『パイレーツ オブ カリビアン 呪われた海賊たち』を観て
カリブの青い海を思い出し、
ちょっと休憩がてら
『秘密のケンミンSHOW』(なんでこんなのやってるんだろう?)と
『美の壺 沖縄スペシャル』を観た。
いっきに6時間近くが過ぎた。

さすがに疲れたが、最後にもう1本
『いま、会いにゆきます』を観て目頭を熱くした。


いま、会いにゆきます…か。


そういえば、この旅は会いにいった旅だった。
感動に会いに、絶景に会いに、驚きに会いに。
そして、もうひとりの自分に会いに――。

あの夏の少年

何かに夢中になり、一番無防備だった時代。
夏のかけらを追いかけた、少年の瞳に。

君がいた夏、
ずっと忘れない。
もし、あの暑さを思い出したくなったら

「また、会いにゆきます」
| カナダ | 22:38 | comments(2) | trackbacks(0) |
Over


明日の午前7時には空港にいるため、
今日が事実上最後の日。
目覚ましよりも30分早い起床、
午前8時半、最後の日はここから始まる。

まずは書きかけの日記を仕上げることにする。
毎日綴ってきたこの旅日記、約1年3ヶ月欠かさなかった。
1日1日が旅の1歩1歩。
長い長い物語となった。

文章を読み返し、写真を選び、これでよし!
すぐ近所にあるネットカフェへと走った。
思い返せば世界中のネットカフェを利用したわけで
日本語のフォントがなかったり、死ぬほど遅かったり、
日本とは違う環境にかなり戸惑った。
しかし、今や世界中にネットカフェは存在していて、
電気もままならない村ですら探せば1軒は存在する。
旅立つ前はアフリカでインターネットなんて想像できなかった。



1時間ほどインターネットをし、そのままブランチに出かけた。
昨日見つけた美味しいタコス屋台。
気分は寿司屋のカウンターで、
「コレとアレと、ついでにソレも」
と、具材を指差せば
「シー!(がってんだ)」と威勢のいい掛け声とともに
タコスを握ってくれる。
トルティージャを2枚重ね、赤いシャリが宙に舞う。
見事な手さばきでシャリをキャッチし、その上に具材をさっと添える。
「へい、お待ち!」
生きのいいタコスの完成だ。
見ていて気持ちいいし、食べて美味しい。
メキシコの寿司職人ならぬタコス職人。
「おじさん、おかわりね!」



8種類ある具を全部試すともう満腹。
1つ4ペソ(約30円)で、合計240円!安い!!

食後は散歩。
「革命記念塔」を訪れた。
凱旋門のような風体で、内部にはメキシコ革命の指導者だった
マデーロ、ビージャ、カランサが永眠している。



遠くにラテンアメリカタワーを見ながら
目抜き通りを2時間ほど歩き、
歴史風致地区であるソカロまでやって来た。
先日までここに宿を構えていたっけ。
相変わらず圧巻のメトロポリタン・カテドラル、
メキシコ国旗が風に大きくたなびいていた。
ここに来たのは実はカテドラルを見るためではなく、
マクドナルドのソフトクリームを食べるため(笑
スペイン語で「コノ」、
1つ6ペソ(約45円)で
高さ2倍のドブレ(10ペソ ※約80円)を注文した。







疲れた身体には甘いものがいい♪
カテドラルの横に座り、道行く人を眺めながら
ソフトクリームを舐める。
旅の終わりって結構あっけないよね。

カッコよく締めくくりたいところだが、
もう思い残すことはないし、
このままのんびりと過ごすことにした。
公園に行き、ベンチに腰掛けて読書。
何気ないけど、ここがメキシコだということを考えれば
なんて贅沢なんだろう。
ページをめくり、風を感じ、西に傾いてゆく太陽を仰いだ。







メトロに乗って宿の近くまで行き、
最後にもう1ヶ所だけ地図を頼りに出かけた。
「コロンブス記念碑」
長い航海の果てにアメリカ大陸を発見した英雄。
この旅もしかり。
200を越えるバスを乗り継ぎ、3つの大陸を走破した。
街のど真ん中にあるため風情には欠けるが

「ここをゴールとしよう!」

涙は出なかったが、思いが込み上げた。
胸が少し疼く。サウダージ。
祝福の代わりに街のざわめきに包まれた
誰もいないゴール。
ひとりぼっちのエール。




Over


こうして旅は終わった――。


手元にあるのは日本行きのチケット。
■JAPAN AIRLINES JL0011
明日、もう1つのゴールへ向かって飛び立つ。
| メキシコ | 22:08 | comments(10) | trackbacks(0) |
Sign


時は容赦なく過ぎるもの、
旅路の果てに見つけたものはサウダージだった。

メキシコシティ。
ここで過ごす時間はあとわずか。
今日は宿を移ることにした。
『ペンション・アミーゴ』
超が付くほど有名な日本人宿である。

「こんにちわ〜」

重たい鉄の扉をくぐると、中庭に沿って建つ古めかしい建物。
たくさんの洗濯物が干してあり、
昼寝なのか、まだ多くの人がベッドで横になっていた。
部屋はドミトリー、どの部屋も荷物で散らかっている。
ジャラジャラジャラ、奥のリビングでは麻雀の音、、、。
アジアの光景、旅のはじまりがこんな感じだった。
懐かしい。

急に周囲が日本人だらけになり落ち着かない。
すぐに宿を飛び出し、街歩きに出かけた。
「最後」という言葉が重たくのしかかる。
でも、ここは敢えてのんびり過ごすことにした。

向かった先は「国立人類学博物館」。
日本にいるときならライフスタイルにない選択肢。
昨日、旅のラストを飾る遺跡「テオティワカン」を見てきたので
もう一度おさらいの意味を込めて
メキシコ古代文明の足跡を辿ってみようと思う。

この博物館は世界でも有数の規模と内容を誇る。
テオティワカン、アステカ、マヤ…、
中米の遺跡のキーワードが勢ぞろいし、
貴重な発掘品はすべてここに集められているそうだ。
フロアは年代順に12室に別れているので
過去から現在へと、タイムトラベルに出かけることにした。´

第1室「先住民文化」
なぜか扉に鍵がかかっていて入れない…。
公開準備中?
では、気を取り直してすぐ隣の部屋へ向かった。

第2室「人類学入門」
ここは人類史におけるアメリカ大陸、
さらにはメキシコの位置づけを解説している。
エジプトの考古学博物館も充実した博物館だったが
ここも負けてはいない。
展示ケースがキレイで、照明の使い方も効果的だ。
そして何より写真撮影が自由なのがうれしい。



第3室「アメリカの起源」
歴史をジオラマ仕立てで解説。
マヤの創世神話によれば人類はトウモロコシから発生したとある。
第4室「先古典期」
農耕が始まった。
集落から都市へ、そして文化が始まったのもこの頃。



第5室「テオティワカン」
実物大に復元されたケツァルコアトル神殿、
月のピラミッドの前に建っていた雨神
「チャルティトゥリクエ」がここの目玉。
あのテオティワカンの感動が蘇ってきた!
ここに行ったんだよ、この足で歩いたんだよ。





第6室「トルテカ」
時間の都合でトゥーラ遺跡には行けなかったので
ここでトルテカ文明を拝めてよかった。
鎮座する戦士像、う〜ん古代ロマン♪



第7室「メヒカ」
足が重たくなってきた。
空調の効いた快適な空間なのに
あまりに広く、展示物の多さにさんざん歩き回ることになる。
がんばれ、これで半分。
そして最大の見せ場にやってきた。
この部屋には太陽の石「アステカ・カレンダー」がある。
巨大な石に複雑なレリーフが施され
アステカ人の神秘的な宇宙観を刻み込んでいた。
永遠の時を刻む象徴的な聖石。
過去と現在を結びつけるSign(サイン)。







第8室「オアハカ」
ここも見逃した遺跡の1つ。
壮大な古代都市を築いた様が見て取れ、
地下室にはモンテ・アルバン104号墳墓が再現されている。
色づかいや優雅なモザイク、きっと美しい王都があったのだろう。



第9室「メキシコ湾岸」
もう足が痛い…。
こんなにもじっくりと博物館見学をしたのは初めて。
感動が薄れないか心配だったが、そこは集中力で乗り切ろう。
ここはオルメカの巨大人頭像、笑う顔の土偶が展示されていた。



第10室「マヤ」
タイムトラベルもあと少し。
大好きなマヤ文明までやって来た。
ここの目玉は地下室にある「パレンケの王墓」だろう。
残念ながら遠目でしか見学できなかったが
パカル王が身に着けていた翡翠の仮面は見ごたえ充分。
マヤとエジプト、ずいぶん距離も時代も離れているが
実に共通点が多い。
どちらも多くの謎に包まれているから
ひょっとしたら今後新しい見解が発表されるかもしれない。
いやぁ、過去も未来もそうだけど、
わからないことが多いってワクワクさせられるね。



第11室「西部」、第12室「北部」
ここはもうおまけみたいなもの。
マヤやアステカを見た後じゃデザート感覚で
さっと眺めて済ませた。



見学に所要3時間、
いつも遺跡を見学する時間もこれくらいだが
情報量の多さに疲れはいつも以上だった。
もうお腹いっぱい。
まだ2階フロアに民俗学のコーナーが残されていたが
さすがに階段を登る気力すら薄れ、またの機会にすることにした。

人類の歩み、歴史の足跡。
そして53ヶ国を巡ったこの旅路。
容赦なく過ぎ行く時の中で刻んできたものがある。

Sign

「残された時間が僕らにはあるから、
大切にしなきゃと小さく笑った―」
| メキシコ | 19:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
最大で、最後の遺跡


「テオティワカン」は、紀元前2世紀から6世紀まで存在した
ラテンアメリカ最大の宗教都市遺跡である。
最盛期には20万人を超える人々が住んでいたといわれていて
マヤもトルテカもアステカも
テオティワカン抜きには語ることが出来ない。

いろんな遺跡を見てきたが、この旅の最後の遺跡。
とっておきのフィナーレ。

メキシコシティの北バスターミナルから
15分置きにバスは頻発している。
所要1時間、運賃は33ペソ(約270円)。

いつからこんなにも遺跡好きになったのだろう?
朽ち果てた廃墟に、古代のロマンが掻き立てられる。
今日はどんなタイムトリップが待ってるのかと心がせく。
アンコールワット、アユタヤ、スコータイ、ボルブドゥール、
東南アジアでは移り変わる王朝を見てきた。
中国では三蔵法師の旅路を辿り、
インド、ネパールでは仏陀の道を辿った。
パルミラ、バールベック、ぺトラ…
中東の遺跡は砂漠に悠然とその姿を現す。
ピラミッドや王家の谷、アブシンベル大神殿…
エジプトは考古学のるつぼだった。
エチオピアのラリベラ岩窟教会、ジンバブエのグレートジンバブエ遺跡、
数は少ないがアフリカの遺跡も趣き深い。
南米ではイースター島のモアイ、
マチュピチュをはじめとするインカ都市遺跡、
中米はコパン、ティカル、チチェンイツァーなどのマヤ遺跡を訪れた。
本で、テレビで観た景色を実際に目にし、
何度溜息をこぼしたことか…。

煩雑な情報化社会において
この物言わぬ遺跡たちが一番多くのことを語りかけてくれた。



テオティワカン人の宇宙観、宗教観を表す
極めて計画的に設計された都市で
「太陽のピラミッド」、「月のピラミッド」
そして南北5キロにわたる「死者の大通り」から成る。
ここもまた新型インフルエンザの影響か人がまばら。
ラッキー♪
遺跡は人が少ないほうがいい。
なるべく現実感を取っ払って、過去の時代に心を飛ばしたい。



静かで、穏やかな陽光。
乾いた風が頬を撫で、春の香りが鼻孔をくすぐる。
コツコツと石畳の道を歩き、広い遺跡を隈なく探索する。
「ケツァルコアトルの神殿」を抜けると
そこからは「死者の道」がおよそ2kmに渡ってつづく。



テオティワカンは孤高の都市というイメージがある。
圧倒的な規模、歴史的重要性を持つにも関わらず、
遺跡としての知名度は低い。
最初はなかなか「テオティワカン」と噛まずに言えなかったし…。
孤高ゆえの哀愁と気高さ、
この旅の最後を飾るに相応しい遺跡だと思った。
どこまでもつづく死者の道、
この長い長い旅路にも似ていた。





死者の道の果てには「月のピラミッド」が待ち構えている。
高さ42m、この遺跡で2番目に大きなピラミッド。
階段を昇り振り返ると、
死者の道が真っ直ぐに延びる雄大なテオティワカンが一望できた。





さあ、今度こそ本当の最後だ。
1番大きな「太陽のピラミッド」を昇る。
高さ65m、底辺の1辺が225mという巨大な神殿。
これは世界で3番目に大きな建造物らしい。
1番はたぶんエジプトのギザピラミッド、2番はどこだ?



1段1段踏みしめて。
息を切らしながら、したたる汗を拭いながら。
旅路の果てへ――。



頂上。
高く登れば登るほど、
世界は小さくなる。
どうだ!少し勝ち誇った気分になる。
でも同時に
世界はどこまでも広いことを知った。
今、見えてる世界。
でももっと高く登ればもっともっと広い世界が姿を現す。
キリがないや…(笑
だから旅は面白い。人生もきっと。



風が抜けていく。
もっとずっと先へ。
風を追いかけるように、
雲を目指すように、
両足で砂を噛みながら、
1歩1歩、歩んできたこの旅。

ありがとう、素敵な旅になりました。

太陽のピラミッドは、
1万人の人手と10年の歳月が費やされている。
なぜ、そんなにしてまで造ろうとしたのか…。

権力の象徴?

いや、これは挑戦なんじゃないかな?
理由はいらない。
結果もいらない。
無謀であり、神秘的である。
人の存在は小さい。
だから、もっともっと高みを目指すんだと思う。

旅路の果てでそんなことを考えていた。
| メキシコ | 22:42 | comments(2) | trackbacks(0) |